空と雲の撮影

心揺さぶる空風景を完璧な作品に仕上げる

空が入る風景の撮り方は知っていても、空自体にカメラを向けるとなると迷いがあるもの。露出やフレーミングのちょっとしたコツさえ修得すれば、あとは出会いのチャンスを待つだけ。必ずや作品に仕上げられるはずです。

空の風景_広角ズーム

風景写真において空は最大の被写体

すべての焦点距離で多彩な表現を狙える

空の撮影では、レンズ選択による画角決定が作品を決定づけます。自分の作画イメージを明確に持ち、効果的な焦点距離を選択しましょう。

レンズ焦点距離による画角変化が画面構成の大きな要素

空と雲は風景がに広がりを持たせたり、空間のアクセント的な役割が多いものですが、メインの被写体と考えれば、朝夕の情景や青空に浮かぶ雲、星降る夜空など1日の中で多彩な姿を変えていき、季節ごとでも趣が違い、魅力にあふれています。

その撮影の特徴として「被写体までの距離が遠く範囲が拡大」なことがあげられます。たとえば花のクローズアップでは被写体が近距離で範囲も絞られるため、同じレンズで撮影してもカメラポジションによって、モチーフの表現はがらりと変わります。しかし空と雲の表現をカメラポジションで変化させようとすれば、超能力で瞬間移動でもしない限り不可能なことです。

そのため空の撮影では、レンズの焦点距離による画角変化が画面構成の大きな要素になります。また雲の形全体なのか部分なのか風景の演出なのか主役なのかなど、自分の作画イメージを明確に持って、効果的な焦点距離を選択することも重要です。反対に言えば被写体が広大な範囲に存在するため、撮影者の主題の持ち方によってすべてのレンズ焦点で表現が可能となるということです。

たとえば魚眼レンズは極端にデフォルメされた映像となるため、地上の風景写真では使用することがあまりありません。しかし空と雲の全容をとらえようとすれば全周魚眼でしか撮影できませんし、対角線魚眼で地上をかすかに入れれば、雲の大きさを表現できます。魚眼特有の視覚的面白さを存分に生かせる被写体が、空と雲なのです。

魚眼レンズ、フィッシュアイ

最大径×長さ : φ78.5mm×83.0mm 質量 : 540g レンズ構成 : 11群14枚。 魚眼ズームレンズは、通常のレンズでは焦点距離17ミリで画角104度、28ミリで画角75度だが、この魚眼レンズはワイド端で対角線180度の画角をカバーする。つまり空いっぱいに広がる雲や夕焼けを楽々画面に入れられる。空を本格的に狙うなら持っていたい一本だ。

広角、標準、望遠ズームをモチーフに合わせて使い分ける

魚眼レンズの描写は個性があるので、一般的な使用頻度は広角、標準、望遠ズーム3本が中心になり、経験を重ねると「この空で、この雲なら、このレンズ」という適切な判断が身につきます。

広角ズームでは朝夕の複雑な光線状態による空の色のみの変化、1画に連なる雲、大きい雲など画面内の面積を多く占める被写体がモチーフとなる時に適しています。また形が面白い雲の全体や特徴的な形状を持つ雲の部分的なパターン、遠くの山並みと合わせた空の表情などは、標準ズームがまとめやすい画角を持っています。

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